実務未経験で新しい仕事に挑戦するのは難しいですよね…!
私は、社会人10年目に、それまで全く経験したことのなかった「英語を使った在宅ワーク」に挑戦しようと思い立ちました。
ただ、未経験では経験できる職種が少ない現実に直面。
試行錯誤を経て、いくつか在宅ワークで英語の仕事を経験することができました。
今回は、実務未経験から挑戦できた「在宅ワーク 英語」について、仕事内容や探し方、アピールポイントなどをお伝えします。
こんな人におすすめ
- TOEICハイスコアを取得したものの仕事が見つからない
- 英語の在宅ワークを探している
- TOEIC勉強のモチベーションを上げたい
- リスキリングに英語学習を考えている
私の経歴と英語レベル
最初に、私自身の経歴と英語レベルを書いておきます。
ひょっとして再現性の参考になるかもしれないので、適宜?お役立てください。
経歴
大学受験のみ頑張っておりますが、大学で学んだことは全く活かさない働き方でした。業務で英語を使った経験もありません。お金を出してくれた親には本当に申し訳ないことです。
きっといつか、返します。色々。
- 慶應義塾大学文学部卒業(フランス語専攻)
- 不動産賃貸業界で一般事務を担当
- 不動産広告業界でカウンター業務、住宅購入相談のアドバイザー
- 人材業界にて営業事務を担当
人材会社勤務時に、プライベートで出産を控えておりました。
契約社員だったので育休を1年取ると半年しか契約期間が残らないことになり、退職を決意。
しかし、退職してしまうと次に就職するときにかなりブランクがあります。
私はこれといった専門性を身につけていなかったため、危機感を覚えました。
そこで、産休中に何か強みになるものを身につけたいという思いで英語を勉強したのです。
いわば、リスキリングです。
岸田首相の「育休中にリスキリング」という発言が炎上したこともありましたね。実際は岸田首相の発言じゃなかったみたいですが…でも、0歳育児中の学びは息抜きになったという実感が大きいです。産後のみなさんは楽しめる範囲で取り組んでみてください!
→リスキリングで英語を学習するメリットに関する記事も書いています。
英語レベル
中高生時代、英語は大学受験の得点源でした。
ですが大学時代、帰国子女やネイティブを前にすると「英語が得意だなんておこがましい」と思ってしまいます。
大学時代に1度だけ受けたTOEICは715点でした。
趣味で洋書や英語のWebサイトを漁っており、1日少しでも英語に触れることを目標にしていました。
そして、産後に本格的に勉強した結果、TOEIC905点を獲得しました。
英語の4技能で言うと、リーディング優位人間。
英会話や発音、ライティングなどはいずれ学び直すつもりです。
未経験から始めた英語の在宅ワーク4選
TOEICだけでは通用しないと思いながら、育児中にできる英語の在宅ワークをいくつか探してみました。
実際に私が経験した英語の在宅ワークをお伝えします。
英文リサーチ
英語で書かれた資料やWebサイトをもとに必要な情報を抽出し、指定のフォーマットにまとめて提出する仕事です。
ジャンルは以下のようなものがあります。
- アメリカのアンダーウェア業界のブランド
- ある外資系企業の年次報告書
- イギリスの〇〇業界のランキングの調査
最初は私も、「日本語で検索できるのでは?」と思っておりましたが、それは甘かったです。
実は英語でないとGoogleでヒットしないこともあることに気づきました。また、PDFの中はGoogleでは探せないこともあります。
Googleは万能の検索ツールではない、と感じた瞬間でした。
必要事項を検索する必要性があるため、語彙力や読解力、大量の英文の中からあたりをつける力が問われます。
この能力は、TOEICのReadingで十分に培えると感じました。
特にTOEICnoPart6やPart7は、すべての英文を読んでいる時間はなく、どこに質問文の回答が書いてあるかあたりをつける必要があるかと思います。
この「勘所を探す」手法が、そのまま仕事に生きます。
TOEICがこんなに活用できる仕事なんて、このリサーチ(とTOEIC講師)ぐらいかと思います。
翻訳ディレクション
クライアントから依頼を受けて、翻訳者さんのスケジュールを合わせて依頼、進捗管理、納品までの一連の手続きを行います。
翻訳を行うのは翻訳者さんなので、私自身が英語をガッツリ使うということはありません。
英語を使って仕事をしたい人にとっては物足りなく感じてしまうかもしれないです。
ただ、「英語を勉強しながらできる仕事」の一つです。勉強しようと思えば!
この仕事をしていると下記の3つを見て、比較することができます。
- 翻訳前の原稿
- 翻訳後の原稿
- チェッカーのチェック後の原稿
プロの翻訳者さんのお仕事を実際に見る経験は、とても貴重です。
翻訳者を目指しながら仕事をしている場合は、翻訳前の原稿をこっそり独自で訳してみるのも良いのではないでしょうか?
プロの翻訳者と自分の訳の違いを確認することで、よりよい翻訳方法を知ることが可能になります。
英語学習ライター
英語学習に関するSEOライターも行っています。
TOEICの勉強をしていること、当ブログを運営していることで目を留めていただき、半年にわたり50本弱の記事執筆をお任せいただきました。
日本語での執筆なので、英語を使うことはありませんでしたが、さまざまな英語学習法を知ることができ、英語学習者にとっては有意義な時間でした。
例えば、以下のような分野での執筆を行いました。
- リスニング・単語・リーディングの効果的な学習法
- 50代からの英語学習法
- 英検2級取得の方法
英語学習法の執筆を通じて、PREP法など、Webライターとしての知識も身につけることができました。
翻訳
未経験ながら翻訳に挑戦させてもらったこともあります。前職で経験してきた不動産の分野での英→日翻訳を行いました。
以前から憧れていた翻訳の仕事は、正直に言うと「苦行」でした。
「一つ一つの文を単語レベルで意味を捉え、原文から離れずに日本語として違和感のない文章にする。」
それが意外なほど苦痛に思えてしまいました。
いかに私が普段英文を適当に読んでいるか、思い知らされました。
日本語力も英語力も、まだまだだ…と思った瞬間です。
また、私は翻訳をしたいのではなく、英語を英語のまま活用した仕事をしたいことに気づきました。
いずれにしても、1度は経験させていただいて良かった仕事の一つです。
英語の在宅ワークを見つけた方法
私は子どもが小さかったので、しばらくは自宅保育を続けようと思い「英語を使えて、在宅で働ける」仕事を探していました。実際に利用して、仕事を受けることができた方法を紹介します。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは、オンラインで企業や個人が仕事を依頼し、フリーランサーや専門家がその仕事を請け負うプラットフォームです。
クラウドソーシングサイトは以下のようなサイトがあります。
- クラウドワークス (CrowdWorks) -多種多様な仕事が掲載。特にIT関連やクリエイティブ系の案件が豊富です。
- ランサーズ (Lancers) – フリーランサーと企業を繋ぐ大手サイト。デザイン、ライティング、プログラミングなど幅広いジャンルの仕事多数。
私は「クラウドワークス」に登録して仕事を探しました。
興味のある分野に多数応募し、英語学習に関するWebライターのお仕事を得ることができました。
ママワークス
主婦に特化した、在宅ワークや副業のプラットフォームです。業務委託から正社員、契約社員までさまざまな業務形態の仕事があります。子育てや家事をしながら在宅で働ける案件が多数あります。私はここで、英文リサーチやWEBライター、翻訳のお仕事を得ることができました。
このサイトに掲載できるのは企業のみで、掲載企業はママワークスの運営スタッフさんがテレアポで獲得しているようです。(実際、ママワークスでのテレアポの案件のオファーも複数あります。)
さまざまな人が気軽に発注できるクラウドソーシングサイトよりも、案件の質が高いです。また、応募した時の返答率も高いです。
オンラインアシスタント
オンラインアシスタントとは、企業がバックオフィス業務などををインターネットを介して外注することです。
オンラインアシスタントサービスにアシスタントとして登録することで、在宅でできるさまざまな案件に応募することができます。
オンラインアシスタント以下のサービスがあります。どのサービスも英語秘書業務など英語を用いた案件があるようです。
フジ子さん:https://fujiko-san.com/careers/
ビズアシ:https://crowdworks.jp/static/lp/bizassistant_online/
HELP YOU:https://va.help-you.me/
私はこの中の一つにスタッフとして登録し、英語業務も含むさまざまな業務を受けています。
自分が得意な業務を選んで受けることができるため、育児中でもストレスなく仕事を続けることができています。
また、働いているメンバー全員が、会社の同僚のような「仲間」という認識です。
フリーランスで働いていると孤独を感じがちなもの。
ですが、オンラインアシスタントとして働いていると、他のメンバーとのちょっとした雑談、体調不良の時の助け合い…など、周りの人の優しさを感じながら働くことができます。
実務未経験で英語の仕事を獲得したポイント
実務未経験で英語の仕事を獲得したいくつかのポイントをお伝えします。
TOEICで800点以上を取得する
英語実務未経験の場合、なおさら英語が得意であることを証明する必要があります。
英語の資格は色々ありますが、やはりTOEICが最強だと感じました。
TOEICはとてもコスパが良い方法だと感じます。
なぜなら、試験科目は「リーディング」と「リスニング」の2技能しかないのに、TOEICの点数をとっていると、「英語の総合力がある」と見なされるからです。
TOEICの点数があるだけで、すごく英語ができると見なされすぎて、「英会話できないけど。いいのかな…」と思ってしまうこともあります。
TOEICの点数を持って英語の仕事を行い、仕事をしながら英語の総合力を上げていくことが可能になります。
一般的には800点以上取得していると英語ができる人材だと見做されることが多いようです!
私もTOEICに関する記事を執筆しております。よかったら参考にしてください。
英語以外の経験と組み合わせる
強みが英語だけだと、ネイティブに敵わないのが現実。
でも、社会人を経験していれば、英語以外の強みは絶対あるはずです。
これまでの経験と英語力を組み合わせると、希少価値を持つ人材になれます。
例えば、以下のような職種の組み合わせが考えられるでしょう。
- 一般事務✖️英語=英文事務
- 営業✖️英語=海外営業
特に英語は世界中で話されているため、他の経験と結びつきやすいです。
ぜひ、ご自身の経験と組み合わせてアピールポイントの一つとしてみてください。
英語の仕事をして良かったこと
英語の仕事をして良かったことをお伝えします!TOEIC勉強していたらモチベーションにしてください!
通常業務と比較すると単価が高い
英語の業務は専門性が高いと見なされるため、通常業務よりも単価を高く設定してくれることが多いです。
英語が得意な人材は貴重です。
短時間で比較的高収入が得られるため、子育て中であまり時間が取れない私としてはありがたいです。
仕事が勉強につながる
通常、英語の勉強をするときは、教材や英会話など、お金を払う場面が多いと思います。
英語の仕事をしていると、単語を学びながらお金を頂ける、嬉しい状態です。
ただ、納期に追われていると仕事を早く終わらせることで頭がいっぱいで、スキルアップなど考えられない時もあります。
常にわからない単語は調べる、意識を持って取り組むことが必要です。
個人的には、勉強が即仕事につながり、仕事で貯めたお金を勉強に使う…この状態が最高だと思っています。
実務未経験なのは1度だけ
「実務未経験」だったことがネックな私でしたが、一度でも業務を経験すれば、もう未経験ではありません。
少しの経験だったとしても、英語を用いて仕事をしたことがある!と胸を張って言うことができます。
ChatGPTなど生成AIにも触れられる
わからない語句や訳し方、要約などを生成AIに手伝ってもらうこともあります。
そのため、英語の未熟さの大部分を生成AIで補うことができました。どのように生成AIを活用するかと言う視点で情報収集をしていたので、生成AIにも詳しくなったように思えます。
「この仕事、私より ChatGPTが適任なんじゃ…」という一抹の不安も覚えます。
まとめ
以上で、私の体験に基づいた英語実務経験についての話を終わります。
これまでのキャリアに自信がなかったのですが、仕事に英語が活用できたことで自信がついたように思います。
まだまだ私の英語力はブラッシュアップが必要ですが、仕事をしながら学んでいきたいと思います。
私の体験談が、英語力アップのモチベーションにつながったり、キャリアの参考になったりすれば嬉しいです。
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